10月07日の内容報告

 
 はじめまして、今回からこのブログ作成をすることになった井上ゼミ、ゼミ長です。どうぞよろしくお願いします。 
 本日は、後期始まって最初のゼミで、久しぶりに会う面々に、多少懐かしさを感じつつ、後期もガンバルぞ!と意気込みました(まぁ、どうでもいいですね)。では、内容に入ります。 
 今回は、「前期の反省を踏まえて、ゼミをよりよいものにするためにどうしたらいいか話し合う」という前提で始まりました。
 ゼミは全部で14回。最後の4〜5回については、個人別レポートについて取り上げる。コメンテータとしてゲストもお招きする予定。今回は、それ以前の9回、今日を除くと8回についてどうするかということを話し合って決めるということで、教授のほうからいくつかの提案がありました。提案は次のとおりです。
○ テーマの決め方の問題
 テキストを読み進めるだけでなく、そこに書いてあることをもとにして何か調べてくる、場合によってはフィールドワークを取り入れるという課題をこなしてみてはどうか。 
 例えば、最近キャッチした情報からこんなことをやってみてはと考えている。
日本テレビ系でこの7月から9月にオンエアされたドラマ『女王の教室』は話題を呼んだ。局のホームページへの書き込みも膨大だったという。それだけ教育の現状についてどこかおかしいと思っている人に強い刺激を与える内容だったといえる。この『女王の教室』について徹底検証するという課題はどうか。

パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』(フリープレス)の中に「ふれあい」という言葉および「ふれあい」と名のつく施設の胡散臭さを暴いた章がある。この文章を読んだ上で実際に身近なところに見かける「ふれあい」関連施設について実際に調べてきて成果を報告するというのはどうか。

山田真哉著『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』(光文社)では、郊外のベッドタウンの住宅地域にあって、値段が安いわけでもなく、お客もさっぱり入らないのに潰れないフランスレストランのことが紹介されている。潰れない理由はちゃんとある。このような日ごろから気になっている「謎の店」について聞き取りを含めて調べてきて成果を報告するというのはどうか。

市村弘正杉田敦著『社会の喪失――現代日本をめぐる対話』(中公新書)は、『薬に病む――クロロキン網膜症』(1980年)、『水俣の甘夏』(1984年)などいくつかの優れたドキュメンタリー映画をもとに二人の学者が対談している内容の本。「戦争」、「歴史」、「解放」、「自由」、「世界」、「言語」、「社会」と七つの章の題はどれも抽象的だが、中身は濃いし、親切に関連文献を紹介している。薬害や水俣などそこに盛られていることのうち気になった問題を独自に調べてきて報告してはどうか。

⑤ 生の統計データに触れ、そこから何かを分析してみるということなら、教授が実施している授業の受講者アンケート結果がある。授業で使う予定のコミックや思想家の名前や概念についてどれくらい知っているかを200人ほどからたずねている。これをエクセルで集計して報告するというのはどうか。

⑥ 文献から何かを問題提起するということなら、伏見憲明著『さびしさの授業』(理論社)は、最近私(教授)が読み、たいへん感動した本。自らのいじめ体験を紹介した「きみが生きられる場所」、『赤毛のアン』に触れた「たった一つのプライドを守れ」、『千と千尋の神隠し』に触れた「「ふつう」であることの難しさ」など。どの章も味わい深い。この本をレポートし、面白さをわかるように伝えるというのはどうか。

○ レポーターのやり方の問題
 以上のテーマは個人では取り組みにくいので共同研究という形にしてはどうかと考える。3−4人のグループ4つを作り、各グループが2回ずつ担当することにしてはどうか。

 以上のことの説明と補足があり、その他、学生の中でやりたいことはないかということを話し合いました。結果としては、とりあえず教授の案を実行してみようという結論に至り、グループの分け方については、それぞれが次回までにやりたいことを考えてきて、同じ意見の人でグループを作るということになりました。今回、出席人数が半数だったのでもう一度この件について話し合いをする必要があると思われます。

余談
 教授が、僕たちのために様々な提案をしてくださったことにとても感謝しています。この場をかりて感謝の言葉を言わせていただきます。「ありがとうございます!!!!」(活字だと伝わりづらいですね・・・)

 僕の私見ですが、教授はかなり『女王の教室』にハマっていた様子。阿久津真矢のような教授になられていたらたいへん困ります。それはそれでなかなか面白いかもしれませんが、僕は神田和美のような人間ではないのでどうにもこうにも・・・。しかしながら、次回、教授が全身黒い服装でいらっしゃることを多少期待している面もあります。次回の教授の服装は要チェック!ということで。では、この辺で失礼させていただきます。