12月9日の内容報告

 どうも、こんにちは! お久しぶりでございます。ゼミ長です。お久しぶりなんて書いたら、毎週更新されているとお思いになられている僕らの教授に何されるかわかりませんので、皆さん内緒にしてくださいね☆ ・・・ってネットで流れているじゃない( ̄□ ̄;)!!
 とまあ冗談はさておき、今回はグループ発表の4回目。Cグループの日頃から気になっている「謎の店」について聞き取りを含めて調べてきて成果を報告するということでしたが(!!)、謎の店が見つからなかったらしく、「大学を調査する」に変更されました。自分たちのいる大学はどんなところだろう? という疑問は皆さんお持ちではないでしょうか。では内容に入ります。
調査に至るまで経過報告
・ 学生課
10月31日 月曜  学生課へのインタビュー調査コンタクト開始
 学生課の課長に調査の旨を伝える書面、口頭によるコンタクトを試みる。
 受付の方が応対し書面を確認、奥にいる課長にその場で報告、書面確認。即時「いいですよ」と返事をもらい、11月2日水曜日3時からということで調査を約束。
 
11月2日 水曜 午後3時  学生課へのインタビュー調査
 学生課に赴きインタビュー調査の確認をする。
 忙しいのか少し忘れている様子だったが、約束どおり調査可能。
 学生課内の左側の応接室らしき部屋でインタビュー調査開始。
録音OK、調査時間約1時間。

・ 管財課
11月18日 金曜  管財課へのインタビュー調査コンタクト
 3号館2階にある管財課を訪ねる。小窓もない重い扉で「管財課」という表札がある。
 管財課に調査の旨を伝える書面、口頭によるコンタクトを試みるが、このような調査は教務課や教授から話を通して、手続き手順を踏んできてほしいと書面も受け取ってもらえず教授に相談。
 後日、調査を円滑に進めるため教授に挨拶状を用意してもらう。

・ 学長
11月7日 月曜  学長へのインタビュー調査コンタクト
 3号館2階にある学長室受付を訪ねる。
 学長に調査の旨を伝える書面、口頭によるコンタクトを受付の方に試みる。書面は受け取ってくれ、後に連絡するということになる。
 書面を渡したが直接学長にはいかず、教務課に回され書面内容を指摘、そして教授へ連絡が行き書面内容明確化を求められる。

11月11日 金曜  学長へのインタビュー調査・再コンタクト
 書面を書き直し再び学長室の受付へ、前回とは違う受付の方が応対し調査の旨を伝えると、政策推進課を勧められ政策推進課へ。
 政策推進課で書面を判断し受け取ってもらい、学長に通し後に連絡するということで、連絡を待つ。

11月22日 火曜  政策推進課からの連絡
 政策推進課の方から連絡があり、学長のインタビュー調査を11月30日か12月7日の11時〜16時の間の1時間ならOKだということで、12月7日の午後1時からということで調査を約束。
 学長室に直接行くのではなく、その前に政策推進課へと指示される。

12月7日 水曜 午後1時  学長へのインタビュー調査
 午後1時に政策推進課に行き確認をし、学長室に通される。
 歴代学長の写真が何枚も飾られている学長室でインタビュー調査開始。
紅茶とお菓子でもてなされる。
 録音OK、調査時間約2時間。

僕は、このグループを手伝い様々なところについていったのですが、調査をするということのつらさを経験しました。

学生課のインタビュー結果
1.はじめに
今回、学生課に「要望実現はどのようになされているのか」というテーマのもと、学生課課長にお話しを聞いた。
当初は、学生からの要望アンケートがどのような流れで実現するかだったのだが、アンケート自体が昨年度から行われたもので過去の傾向などを聞くことができなかったので、臨機応変に要望そのものがどのように実現されるのかという形で聞くことにした。

2.施設や講義などの要望について
まず、要望そのものがどのようなところに属するかで変わってくる。施設に関する問題は、当然学生一人の意見では無理で多くの学生の意見が必要となる。これは自治会がやるべきことで、自治会がアンケートなどをとり、学生課を通して要望するしかない。そのため自治会が休会していると学部固有の要望を出すことが出来ない(現在社会情報学部自治会は休会中)。
構内のバリアフリー化に関する運動は、バリアフリー委員会が中心になってやっている。スロープ化・エレベーターの設置など色々あるが、優先順位を考える必要がある。机の状態などは、学習権の問題となり教務課が担当することになる。もし、作り替えたりするのにも法的な問題、つまり火災などが起きた時の問題もあり、利便性と法的な措置を同時に実現するのは難しい。
しかし、施設の不備があるため健常者と障害者が討論できない一緒に学習できないとなるのは、双方にとって不利益となるのでなるべく実現できるようにするとのことだった。
カリキュラムに関する要望は、全体的なものつまり全学共通のものは回答できるが、学部固有のものは教授会が決めている。例えば単位の変更や卒論の有無は学部の教授会で決定するので、全体にはかる必要はない。改善して欲しい点などを、講義固有のものか他の講義でも言えることかで考え、他の講義でも言えるようなら講義固有だった問題を全体の問題としていくことができる。SA、TAの活用などは、授業の中で先生との話し合いで解決できる。
カリキュラムは入学当初に契約という形で成立しているため、講義の種類等簡単に変更はできない。新しい資格や、免許など学生の利益になることは即時適用されるとのことだった。

3.窓口の時間
学生課・教務課には窓口の空いている時間を延ばして欲しいという要望もあるらしいが、業務の都合上することはできない。しかし、緊急時の対応は別で、財布を落したなど本人には重要度の高いことに関しては、しっかり対応している。成績処理や健康診断などはセキュリティのことを考える必要がある。仮に窓口時間を延ばすと交代勤務になる。窓口担当者は相談されるとその間作業が停止。だが、学生のサポートに必要な書類や資料の作成はしなければならない。個のサービスと公のサービスを両立するには人を増やすべきだが、そうすると人もお金も必要となってしまう。現在は難しいということだ。

4.分煙化に関して
分煙は2003年に禁煙にならないかと意見があった。設置されていた分煙機も要望によっておかれていた。しかし、効果が薄かった。当初全面禁煙の方向だった。学生の要望はまず、完全分煙だった。2004年からの予定だったが、学内で不協和音があった。当初は喫煙人口を全て吸収できる分煙室を作る予定だったが、減らす方向で実施することにした。禁煙講演、標語、分煙機で相当のお金を使用。反対もあったが、急な変更は難しいため順々にやることになった。医科系は対策が早いため他大学の動向も気にした。
このような手順は独裁者を作らず民主的な手続きを踏むため。トップダウンで決断せず各責任者に確認してからしか実行できないため、対策が遅れることもある。今後はこうした実行までの遅さが問われるようになる。

5.学生に関して
少子化や受験生減は以前からわかっていた。しかし、有効な対策をうったとは言えない。新しい学科として「こども発達学科」を新設したが、社会情報の定員を減らしたため総数は変化していない。人文学部は現在4つの学科があり、本来二つに再編成されるべき学部だが、入試のこともあるため悠長な議論はしていられなかった。

最近の学生に関しては、物分りはよくなったが、分かってるのか分かってないのか反応がよく分からないことがあると言う。様々な過去を持った学生が多くなっている。例えば、性同一性やリストカッター引きこもりをカミングアウトする学生もいる。そのため、学生相談室やカウンセリング室が重要になってきていると考えているようだ。

残念なことに似たようなサークルがいくつもできる。名前は別だが、やってる内容はほとんど一緒。でも、新旧を同一視はできないため、結局一緒にできないでいることが多いようだ。

6.終わりに
最終的には要望を実現するには、自治会が必要となってくる。要望に対する回答も自治会に公開している。自治会は存在しないといざというときにとても不便。何かやりたい人にはあったほうが便利である。今の大学があるのは、歴代の先輩たちが要求を出し努力したおかげと考え、要望を中長期のスパンで考え要求を出すべきである。
自治会がなくても自分たちの意見を言う事は出来なくはないが、ステップ数が多くなり実現までに至らないこともある。大学としては高校のときのように閉じ込めてしまうのではなく、自分たちの大学なのだから、自分たちで変えていこうという意思を持って欲しいようだった。

このインタビューの後、Cグループの皆さんは笑顔でした。僕もインタビューについていったのでその気もちがわかります。とても嬉しかったんだと思います。少なくとも僕は、学生課の方の話を聞き、「僕ら学生のことをとても考えてくれているのだなあ」なんて感動していました(表現過剰でしょうか?)。

学長のインタビュー結果
発表では業務について詳しく説明があったのですが、割合させていただきます。

12月7日(水)学長インタビュー
13:00〜15:00まで学長室にて、自分たちの通っている大学を多角的に知るというテーマのもと、学長にお話を伺った。

最初に学長という職について話していただいた。

3年任期で2期まで再任できる。現在の学長は就任して1年8ヶ月程。常勤の職員約130人、非常勤240人 約370人の教員が居り、選挙で学長を選出する。職員も同等の一票を持っている。

学長が学生に知られにくいのは、学生の前に出る機会が、入学式と卒業式しかないからである。体育会の出陣式の際には挨拶するので、運動部の学生からは知られていることが多いそうだ。

学長の業務内容はどうなっているのか?
基本的には、行事ごとの挨拶。年間スケジュールをこなす。会議の司会。調整役。

今後大学をどうするか? どうすれば大学を長持ちさせられるか?
 どの学部も今後やっていけるかわからなく、少子化により競争力が落ちてきていることを実感している
学部の魅力をあげるか、魅力のない学部を縮小して、魅力のある学部を増やす。あるいは教え方を変える。学力水準が低くても基礎からやっていけば良い。学ぶことが面白いと知ってほしい。今後、どうして行くか検討中。

授業をやってほしいという生徒はいないのか?
変わりに新しい教員を入れてもらった。来年は教養ゼミを持って自学史をやりたい。

大学で何を学んでほしいか?
応用力と適応力をつけてほしい。個性を生かした生き方を学んでほしい。職業人として生きる術を学んでほしい。意欲と生きる力を学んでほしい。大学で重要なのは何をしたかということだ。最終的な力(りき)は自分でつけるしかない。
卒業後、自分のいいところをしっかりと伸ばせる職場を目指してもらいたい。

学長からのお言葉
「自分の大学に誇りを持つ」 「自分のいるところで勝負しないでどうする」 「いつだって、やる気があれば、やり直せる」 「道草は重要」 

このインタビューで学長個人の気さくなお人柄に触れられたことを嬉しく思っています。
大学について、こんなに考える機会は、今までなかったと思います。自分の周りのことをあまりわかっていないことに気付きました。

学生課の方と学長のインタビューで、すっかりモチベーションのあがったCグループの1人と僕は、自治会を再誕させようと日々走り回っています。ゼミの後半は、その自治会の話をしました。
卒業後、自分の学部に誇りが持てるように(今でもありますよぉ)、今後頑張っていきたいです。

余談
そういえば、12月3日にゼミ費用を使って映画鑑賞に行ってきました。地球交響曲ガイアシンフォニーの3番と4番です。地球(ガイア)に生きるものとして考え深いものがありました。生きているということはどのようなものなのか模索していきたいです。